サイドサポートバックレスト

 

パックラフトには大きく大別して、インフレータブルバックレストとEVAバックレストの2種類があります。
インフレータブルバックレストは空気で膨らませるタイプのもので、軽量コンパクトであることが特徴です(下写真)。しかし腰のサポート力に欠けると言う欠点があります。

EVAバックレストは板状のバックレストをベルトでパックラフトに固定するタイプのもので、しっかりと腰を包み込む為サポート力が強い特徴を持ちます。この為スポーツモデルで多く採用されています。一方で重量的に重く、また収納時にも嵩張る点がデメリットです。

旧式のインフレータブルバックレスト

 

EVAバックレスト

 


双方にメリット・デメリットはありますが、パックラフトの特性を踏まえるならばインフレータブルバックレストに合理性があると山童では考えています。
絶対的な性能を求めるならば、それぞれのフィールドにマッチしたポリカヤックを選択すべきです。パックラフトの最大のメリットはその携行性にこそあり、軽量コンパクトに持ち運べてどこでも使える点に優位性があります。
であるならば、可能な限りコンパクトになる設計にすべきだと判断しています。

 

しかし一方で、腰のサポートも重要。
激しいダウンリバーでは体が左右に振られるのを防ぎ、長時間のクルージングでは疲労感も大きな差となります。
そこで山童では、腰のサポートを最大限にまで高めたバックレストデザインにしました!

 

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一般的なインフレータブルバックレストより大きく、左右を包み込む様な空気層を設けました。しっかり空気を入れる事が前提にはなりますが、そのサポート力はEVAバックレストを凌駕するほど。
スポーツモデルの高山流水、軽量コンパクトな雲水行脚では船体が暴れるので、パックラフトにダイレクトに繋ぐ事で圧倒的なサポートを実現しました!
また山紫水明や天真爛漫では、6点ものテープで固定。調整幅を持たせつつ、EVA並みの固定力を発揮します。

 


重量面では旧来式のインフレータブルバックレストより数十グラムほど不利ですが、EVAバックレストの半分程度の重量で、収納サイズは旧来式のインフレターブルバックレストとほぼ変わりません。
その上で圧倒的な腰のサポート性を得る事ができる素晴らしいバックレストデザインです。

 

 

山童のパックラフトは細部まで妥協せず、徹底的に拘って作っています。
特にパックラフトとの一体感を得る設計には強いこだわりを持っており、サイドサポートバックレストシステムもその一つです。
他にはない、唯一無二のパックラフトを目指しています!!