ただ単にパックラフトに座っただけでは、激しい荒波の中では振り落とされそうになります。パックラフトに下半身をガッチリと固定する事で、激しい荒波の中でもバランスを崩す事なく果敢に攻め続けることができます。
ダウンリバーを楽しむ上でサイブレイスは必須です!
しかしこのサイブレイス、実は結構重いのです。
本格的な4点式サイブレイスを装着した場合、サイブレイス単体だけでも片側あたり凡そ165g。取り付けの為のラダープレートが凡そ50g。両側合わせて全部で凡そ430gにもなります。
大きさも結構嵩張るもので、プレートなども全て合わせると大きめオレンジ一個分程度。握り拳二つ分程度の体積が増えます。分厚い生地を立体的に縫製していたり、金属パーツを使用していたりと、堆積的にも嵩張ります。
サイブレイスは最重要装備ではありますが、軽量コンパクトを求められるパックラフトにおいてあまり重く嵩張るのは適しません。せっかくパックラフトをマイボートに選ぶなら、軽量コンパクト性は大事だと思います。
これによりストラップテープ1本分の重量増加で済む事となり、4点式サイブレイスを採用した場合と比べて凡そ400g の軽量化!パックラフトにおいては、決して無視できる重量ではありません。
また固定式サイブレイスは転覆時に離脱しにくい怖さがあり、しっかり固定した状態で転覆してパニックになると溺れる可能性もあります。山童が採用したストラップテープ併用型サイブレイスはバックル固定式なので、ワンタッチで固定を解除できます。安全面においても大きなメリットがあります!
何よりも、使用する道具に何ひとつとして無駄がない事に、システムとしての美しさがあると山童では考えています。ストラップテープ併用型サイブレイスは、山童の美学が込められたアイデアです。